穏やかな雨の日

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帯広にもようやく春の息吹が感じられるようになってきた。今日は小雨である、昨日は黄砂が舞ってユーノスに薄っすらとベールがかかった。まだ新緑にはならないが雀たちは庭に降り立って虫を探している。冬の間30から40の群れで来ていたが今はそろそろ営巣の準備らしくペアで動いている。だが、まだ幼い雀は小雨の中で単独行動を初めている。この雀は携帯を取りに行く前は雨を避けて屋根の下にひっそり佇んでいた。戻ってみると防犯ライトの上に移動していた。

 

植木の根元の土が少なくなってきたので牛糞と牛舎の敷き藁を寝かせた堆肥を入れることにした。培養土を被せるとここでも雀たちがやってきて砂浴びならぬ培養土で羽虫を落とす。小雨の中でつるバラに止まっている姿はとても白く綺麗なのだ。

 

トウキビを植えた時実は小さかったがとても美味しかった。種の原産地はチリである。農家さんの畑で蒔く時は畝幅も広くて伸び伸び育つが、私のところではそれは望めない。庭の隅っこにぽつぽつ植えるだけなのだ。とても畝幅などという物はないが、種を蒔き後はお日様にお任せで待っている。小さいがそれでもあんなに美味しいトウキビを買うことはできない。庭には3個のコンポストと枝や枯葉を積んだ堆肥場の4ケ所で元肥を作り根が出た植栽に運んでいる。1日大した仕事にならないのだが、おばあさんは疲れたと玄関で声を掛けて帰ってくる。帯広に来てから逝ってしまった杢にいつも声を掛けていたように。

 

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